【鳥人間】エポキシ樹脂の色について~エポキシ樹脂の合成~
またまたエポキシ樹脂について少し書いていきます。
今回は2液混合タイプの主剤のエポキシ樹脂の透明性に関してです。
購入時点で若干黄色のものもあります。鳥業界ではそうでもないかもしれませんが、樹脂の透明性が追究されるケースがあります。光学系では特にそうですね。
そこで樹脂本来の構造から、色が付いてしまう要因を見ていきたいと思います。
1.エポキシ樹脂の合成
エポキシ樹脂は1つの分子構造にオキシラン環(エポキシ環)が2つ以上含む化合物のことを指します。
2液混合タイプの硬化樹脂において、エポキシ樹脂とは主剤にあたります。
主剤の合成方法として、まずビスフェノールAとエピクロロヒドリンを反応させます。
続いて、合成されたビスフェノールA誘導体に対して水酸化ナトリウムを用いることでエポキシ樹脂が合成されます。
これが液状エポキシ樹脂の基本合成ルートです。
2.エピクロロヒドリンの影響
エピクロロヒドリンは過剰量用いることで液状にすることが出来ます。
しかし、分子構造内にハロゲンが存在し、これが黄色になる要因と考えられます。
誘導体には含まれるがエポキシ樹脂本来の構造にはハロゲンが存在しないので大丈夫!と思われがちですが、製品中に不純物塩素がわずかにでも残存してしまえばハロゲンフリーとは言えず、純度を高めるのは難しいです。
また粘度自体にも影響が出てくるので、エピクロロヒドリンを用いないエポキシ樹脂合成法が期待されます。
そのような樹脂も商品化されていると思いますので、呈色が気になる方にはオススメです。
所々間違っているかもしれません。閲覧ありがとうございました。